窒素は、芝に届く前に失われる
尿素はアンモニアとして大気へ揮散し、硝酸化した窒素は降雨とともに流亡します。施肥量を増やしても、逃げていく経路が開いたままでは芝の反応は安定しません。
Context
これが、いま日本のゴルフ場・スポーツターフを取り巻く環境です。 コストを下げる方法は、投入量を削ることだけではありません。撒いたものが芝に届く割合を上げれば、 同じ結果をより少ない投入で得られます。まず現場で何が起きているのかを、三つの角度から整理します。
尿素はアンモニアとして大気へ揮散し、硝酸化した窒素は降雨とともに流亡します。施肥量を増やしても、逃げていく経路が開いたままでは芝の反応は安定しません。
砂粒を覆う疎水性の被膜、サッチ層、重炭酸塩の蓄積。撥水化した土壌では灌水が素通りし、局所乾燥(LDS)となって表面に現れます。
CECの低い砂質グリーンでは、与えた養分が保持されずに溶脱します。リン酸やカリは鉄・アルミに固定され、土壌中にあっても吸収されません。
Our Work
GinTurfができるのは、資材を届けることだけではありません。芝の状態を診て、原因を切り分け、 いまお使いの体系にそのまま組み込める形で処方する。施した後の変化を確かめて、次の処方に返す。 この四つを回すところまでが、私たちの仕事です。
グリーン・ティー・フェアウェイの状態を面で把握し、問題が起きている場所を特定します。
養分と水分のどちらに原因があるかを切り分け、既存の施肥設計に合う組み合わせを設計します。
ブレンド用資材として既存の肥料・散布体系にそのまま組み込み、対象区へ施用します。
施用後の変化を再度確認し、次の処方に反映します。効いたかどうかを、印象ではなく結果で判断します。
肥料メーカーでも、センシング企業でもなく。データと処方のあいだをつなぐ組織であること。それがGinTurfの立ち位置です。
Products
いずれもブレンド用・添加型の資材です。現在お使いの肥料や散布体系を変えることなく、必要な機能だけを足せます。
ウレアーゼ反応による揮散と、硝化による流亡の両方を抑制。独自の浸透技術により肥料へ素早く浸透し、効果が長く持続します。尿素系肥料を主体とする現場へ。
硝化のみをピンポイントで抑制するタイプ。もともと揮散リスクの低いアンモニア系肥料と組み合わせ、流亡だけを狙って抑えたい現場に最適です。
ポリアミノ酸系の特殊ポリマーが養分と複合体を形成し、鉄・アルミへの固定を防ぎます。低CECのサンドグリーンに保持力を与え、溶脱を緩和。イリノイ大学の試験では根毛量が33%増加しました。
窒素安定剤とKeepFeedを最適比率で1液に配合。ワンショットの添加で、窒素の損失抑制と養分の土壌固定抑制を同時に実現します。製品選定と在庫管理の手間も一本化。
| 製品 | 分類 | スタンダード | プレミアム | 持続期間 |
|---|---|---|---|---|
| DualKeeperデュアルキーパー | 窒素安定剤 | 0.3〜0.6 mL/㎡ | 0.7〜1.5 mL/㎡ | 約1〜1.5ヶ月 |
| SingleKeeperシングルキーパー | 窒素安定剤 | 0.3〜0.6 mL/㎡ | 0.7〜1.5 mL/㎡ | 約1〜1.5ヶ月 |
| KeepFeedキープフィード | 養分供給補強剤 | 0.3〜0.6 mL/㎡ | 0.7〜1.5 mL/㎡ | 約3〜6ヶ月 |
| PrimeFeedプライムフィード | オールインワン | 0.3〜0.6 mL/㎡ | 0.7〜1.5 mL/㎡ | 約3〜6ヶ月 |
※ DualKeeper・SingleKeeper・KeepFeed・PrimeFeedはブレンド用資材のため、施肥量20kg/100㎡を目安とした参考換算値です。実際の必要量は肥料の種類・散布量により異なります。正確な配合量は別途ご相談ください。
※ 記載内容はメーカー技術資料および使用実績に基づきます。散布前にパッチテスト・混用試験を推奨します。
表面張力を下げて水と養分を根域へ届けます。高濃度15%のカルボン酸が重炭酸塩・陽イオン複合体を分解。硬水エリアやインジェクションによる定期処理に。
スルホン酸・カルボン酸による浸透と、ヤシ・糖由来成分による保水を併せ持つ完全生分解性タイプ。土壌条件が異なる複数グリーンでも水分分布のムラが出にくく、標準管理に向きます。
アルキルブロック共重合体100%の非イオン系。砂粒の疎水性コーティングを分解しながら根域の水分レベルを一定に保ちます。ミズーリ大学の試験で、他社浸透剤より有意に多くの疎水性有機物を除去。
果物残渣由来・100%自然由来の超吸水性ポリマー。自重の約50倍の水を保持し、乾燥時にゆっくり放出します。有機JAS資材登録、欧州・米国ECOCERT認証取得。
Penetra × HydroHold のタンクミックスで、浸透と保水のバランスを最適化できます。多雨期はPenetraを多めに、乾燥期はHydroHoldの添加量を増やすなど、季節に応じた配合調整もご相談ください。
About GinTurf
GinTurf(ジンターフ)は、ゴルフ場・スポーツターフの芝管理に取り組む組織です。 海外で実績のある土壌肥沃化技術のなかから、日本の気候・土壌・管理体制で効くものを選び、 既存の施肥体系にそのまま足せる形でお届けします。国内の研究拠点・試験圃場の整備も進めています。
Contact
現在の施肥設計や水分管理の課題をお聞かせください。コースの条件に合わせた組み合わせをご提案し、試験区でのサンプル施用からご一緒します。